以前、台湾のウルフティーから取り寄せた高山茶の春茶から阿里山を開封しましたのでレビューです。
ウルフティーとお取り寄せに関する詳細は以前の記事でまとめていますので、良ければあわせてご覧ください。
悠韻烏龍の産地、阿里山とは
阿里山は、阿里山と言う山があるのではなく、台湾嘉義県にある15個ほどの山々が集まった山脈を指します。
山脈の標高はおよそ800m~1700mほど。
標高の高い産地は昼夜の寒暖差が大きい場合が多いですが、阿里山も同様で濃霧も多く発生しますが、この厳しい環境が良い茶葉を育てます。
ちなみに今回の悠韻烏龍も前回記事の梨緻烏龍同様ウルフティーの商品名で、分類としては阿里山茶です。
商品説明によると阿里山地区の大凹(だいおう)という非常に霧が多い谷の産出で、この地区の茶葉はコンクールでも高い評価を受けているそうです。
私も阿里山大凹の名前は何度か目にしていましたが、飲んだことが有りませんでしたので楽しみにしていました。
悠韻烏龍(阿里山)2022春茶
淹れる前の茶葉。
梨山同様に団揉でコロコロとした丸い形になっています。
団揉については梨緻烏龍のレビュー記事に詳しく書きましたので、興味のある方はご覧ください。
茶葉3g・湯量150ml・蒸らし6分で淹れました。
湯温は高めがおすすめということなので95℃でいれました。
水色は梨緻烏龍よりはやや淡くて、ちょっと赤みがかっています。
茶葉の大きさは、梨緻烏龍より少し小さ目。
梨緻烏龍は葉がかなり肉厚で原形そのままでしたが、悠韻烏龍は葉はそれよりちょっと薄め。
ただ一般的な茶葉から比べると薄くは無いです。
高山三茶のうち、最も日本の緑茶に近く親しみやすい味わいです。
晴れやかで癖が少なく、甘みがしっかりとあり非常に飲みやすい。
湯温を95℃と低めの80℃で試しましたが、95℃のほうが味がぼやけずしっかりします。
また、温度が下がってくると甘みより渋みが立ってくるので、熱いうちのほうが私は好みです。
とはいっても濃い日本茶や紅茶のような渋味では無くマイルドな渋味ですので、渋味苦手な方でも大丈夫と思います。
味わいが深い分なのか、香りはやや単調で梨緻烏龍ほど複雑で多層的ではありません。
比較すると梨緻烏龍が蘭の花のような香りなのに対して、悠韻烏龍は草原の草花を思わせる影の無い明るい香りです。
苦手な人の少ない、誰もが良い香りと感じる芳香なのとずっしりとお茶酔いするような香りでは無く万人受けしやすいので、日常茶やちょっとしたギフトに良いと思います。
ウルフティーから取り寄せた高山茶3種の中で香りと味のバランスが一番取れているお茶だと思いました。
こちらも冬茶を飲んでみたいです。