先日、京都の友人が我が家へ泊まりに来ました。
その際、神楽坂の美味しいパン屋さんへ行きたいので予約を取るという話に。
ちゃっかりわたしも便乗させていただき購入してきました。
今回は友人のおかげで購入できた【しかたらむかな】のパンレビューです。
【しかたらむかな】ってどんなお店?
【しかたらむかな】は神楽坂にある高加水パンのお店。
こちらのお店は和歌山→清澄白河→神楽坂と移転していて、店名も変わっています。
和歌山で【3ft】、清澄白河では【中村食糧】、そして現在は神楽坂で【しかたらむかな】という具合。
中村隆志シェフのお名前を逆さまに読むと店名になります。
所在地は牛込神楽坂駅と飯田橋駅の中間。
わたし達は飯田橋駅から向かいました。
お店は神楽坂通りから少し路地に入った静かな場所にあります。
写真をうっかり撮り忘れましたがお店の前の並んで待つ私道は砂利でした。
ヒール高めの靴は痛めないように注意してください。
建物はとってもお洒落ですが、シンプルで余計な装飾や看板が無くて見落としやすいかも。
わたし達はグーグルマップの経路案内でたどり着けました。
【しかたらむかな】のパン食べ比べ
高加水?生焼け?賛否両論のレビューにびびる
【しかたらむかな】はとても人気なパン屋さん。
購入時はモタつかずスムーズに購入したい!(後ろの人の圧が怖い小心者)
なので、だいたいどのパンを購入したいか目星をつけておこうとGoogleの口コミを見てみました。
なかなか個性の強いパンを作っているようで感想はみごとに賛否両論。
ただ全体に高加水なパン・ド・ロデヴ製法っぽいのが読み取れます。
口に合わない人のレビューにはベシャベシャする、生焼けのような食感というネガティブなワードも有り、ちょっと心配になります。
高加水パンは大好物だけど生焼けは嫌だなぁ。
不安に思いつつ、好印象レビューの人がおすすめしてる『いちご』と『チョコ系』、そして甘くないノーマル系のパンを買おうと決めました。
普段はあまり甘いパンを購入しないんですが、レビューで見事に甘いパンばかりおすすめされまくっていたんで流されてます(笑)
お洒落な店舗前や店内の写真を撮ればいいのに、友人とボヤボヤ喋ってる間に順番になりすっかり撮影し忘れました。
店内の写真などは色んな人がUPしてるんでそちらで脳内補完しておいてください、すいません。
11時に予約していて並んだのは多分15分くらい?喋りながらだったのでそんなに長い感じもしませんでしたし、店員さんの対応は終始丁寧でした。
前置きが長くなりましたが、友人と二人で悩みながら購入したパンは以下のとおり。
(ごめんなさい!購入翌朝に写真を撮ったので、やや寝ぼけ気味で写真がピントぼけしまくってます。)
購入パンその① いちご(木苺・パイン・白ぶどう・赤ぶどう)
中身は時期によってちょっとずつ違うようです。お店で品名の横に書いてあるんですが、こちらも撮り忘れたのであやふやかも。
雑誌でたびたび紹介される個性的なピンクの断面。
クラストはバリっとしっかり焼けていて、中身は「ジュワジュワ」
スライスして食べてみると今までにない食感でびっくり。
じゅわーっと果汁がにじみ出てくるように感じます。
実際にはしっかり焼かれているんですが、なるほどこれを「生焼け」とレビューする人の気持ちも分かります。
ロデブっぽいもっちり感もあるけど、それよりじゅわーが上回る。
めちゃくちゃ個性極まったパン。
きれいなピンク色は贅沢にも木苺果汁で出しているそうでしっかり甘め。
中に入ってるレーズンやパインも良いものを使用していてやはり甘い。
色んな甘さの積み重ねが、わたしにはちょっと重く感じられました。
「いちご」という名前からもう少し爽やかな軽い甘さを想像していたからかも。
名前が「ラズベリー」か「木苺」なら納得するお味かな。
好き嫌いが非常に分かれると思いますが、他所では絶対無いパンなので刺さる人にはすっごく刺さるパンです。
購入パンその② チョコガシガシ(たっぷりチョコ・くるみ)
たっぷりチョコという説明どおり、ものすごいチョコ感。
あまりにチョコが多くてスライスしようと持っただけでちょっと崩れました。
チョコとチョコの隙間にパン生地がある、それくらいチョコだらけのパン。
チョコ自体は甘さとほろ苦さがちょうど良いタイプを使用していて甘ったるくなく、大人のブラウニーを食べてるみたい。
パンというより焼き菓子かな。
クロテッドクリームとか合いそうです、美味しい。
購入パンその③ 葡萄パン(お角の生地に2種のぶどう)
しっとりふわふわ甘めの生地に甘いぶどうがたっぷり。
嫌いな人がいなそうな、とっても美味しいぶどうパン。
中に入ってるぶどうはかなり甘めで、わたしはもう少し甘さ控えめが良かったかな。
柔らかいので切ろうとするとひしゃげます。
1日目はそのまま食べ、後日冷凍しておいたものをトーストして食べましたが、個人的には少し加塩バターを付けて食べるのが美味しい。
購入パンその④ お角(しっとり甘い・たまご、はちみつ不使用)
かなりリッチなお味で甘めな生地。
こちらも柔らかいので持ち帰りで形が歪に。
クラストがかなりしっかり焼いた色だけど、全然固くなく、パサつきもなし。
そのままよりトーストしたほうが甘さは弱くなる。
トーストするときはしっかり霧吹きして、厚切りが良いです。
ロースハムの塩味は今一つ合わなかったんで、加塩バターのみがおすすめ。
でもプロシュートなら合いそうな。
バター、プロシュートにちょっと蜂蜜垂らすとか美味しそう。
購入パンその⑤ 瑞々しい(大)(オリーブオイルの香り)
こちらは店員さんおすすめ。
エコバッグに入れる時、とにかく柔らかいので一番上に入れてくださいと言われたほど、本当に柔らかい!
そしてオリーブオイルが主張しすぎないのにしっかりと香ります。
サイズが大と小あったので、店員さんにどちらがより瑞々しいのか聞いてみると、やはり大サイズのほうがしっとりだそう。
食べきれるか一瞬悩みましたが「余裕でぺろりといけちゃいます」という自信たっぷりな店員さんのアドバイスに従い大サイズを購入。
食べてみると、確かにこれはぺろりといけちゃう。
パンなんだけど、まるで炊き立てのご飯を食べるような瑞々しさ。
飲み物が何もなくてもどんどん食べれそう。
「いちご」のじゅわっとしたしっとり感とは違ったもっちりしっとり。
水分たっぷりなんだけど生地感は重くないんで1人で大サイズいける人もいるんじゃないかな。
フィリングが無いのも生地の美味しさがよくわかっていいです。
今回購入した中で一番好き!
購入パンその⑥ 思い出のチーズパン(ミルキーな生地にたっぷりチーズ)
塩味のあるチーズがゴロゴロ入った、好き嫌いの少ない優しい味。
確かに昔どこかで食べたような懐かしい味。
生地はもちろん高加水でもっちり。
パン屋さんではチーズの入ったパンを必ず購入するわたしも満足の美味しさ。
バランスがよくて普通ではあるけど美味しい。
トーストはほんのり温めるくらいがいいかな。
総評:どのパンもレベルが高く美味しい!ただし好みの分かれるパンもある
今回購入したパンはどれも丁寧に作られていて、素材も品質が良くとても美味しかったです。
お高いという意見も見かけたけど、わたしはむしろお安めだと思います。
ナッツやドライフルーツが惜しげもなく入ったパンでも、東京の相場や他店のパンを考えるとかなり価格を控えめに設定されていると感じました。
その反面、パン1個が大き目であまり小さなパンは無いため一人で色々食べたい場合ちょっと買いにくいかもしれません。
それと『いちご』のような個性が強めのパンと、『瑞々しい』のように誰もが美味しく感じる万人向けなパンがあるんで、自分の嗜好を踏まえて選ぶ必要があります。
雑誌などで特集されるのは画像映えする個性強めなパンですが、初めて購入するならそういったパンばかりにせず、万人向けのパンと半分ずつくらいの割合にしましょう。
『瑞々しい』と『思い出のチーズパン』はあまり苦手な人がいないパンなのでおすすめです。
そういえば店頭で冷凍保存がおすすめされていて、我が家でも食べきれないパンを冷凍しましたが、やはりどうしても風味と水分が飛んでしまいます。
特に『いちご』のようなフルーツ多めのパンは出来るだけ当日か翌日食べきる量を購入するのがベストだと思いました。
まとめ
『しかたらむかな』のパンは雑誌で特集を組まれるほど人気で予約も困難。
今回は友人が予約してくれてすんなり購入出来ましたが、次回リピートするなら中々大変そうです。
それでもその苦労に見合うとっても美味しいパンだと思います。
次回は今回悩んで購入しなかった『オリーブ』やノーマル系のパンを購入したいです。
そして店頭や店内の写真を忘れずに撮りたいですね(笑)