台湾のウルフティーから取り寄せた高山茶3種のラスト。
杉森烏龍のレビューです。
ウルフティーの通販方法の詳細は以前の記事でまとめていますので興味のある方はあわせてご覧ください。
杉森烏龍の産地、杉林溪とは
杉林溪は台湾のほぼ中央にある産地です。
梨山、阿里山と並んで高山茶の産地として有名で、標高は1400m~1800mほど。
杉森烏龍はウルフティーの商品名で、分類的には杉林溪茶になります。
杉林溪の中でも杉森烏龍の産地である龍鳳峡は、頂上付近にあたり標高1700mに位置します。
周囲を豊かな森林に囲まれた地区で、まさに森林浴で味わうような香気が特色の幽玄なお茶といわれます。
杉森烏龍(杉林溪龍鳳峡):2022年春茶
いれる前の茶葉。
他2種と同様に団揉でコロコロとした丸い形です。
団揉については梨緻烏龍のレビュー記事に詳しく書きましたので、興味のある方はご覧ください。
茶葉3g・湯量150ml・蒸らし6分で淹れました。
湯温は95℃。
水色は高山茶3種の中で一番赤味があります。
茶殻に、少量ですが葉脈が太く水の含みが悪い固い茶葉が混じっているのが気になります。
他の2種には無かった点です。
これは冷茶で飲んだ方が良いのかも。
通常の方法でいれるとストレートに渋味を感じます。
杉林溪を他に飲んだことが無いので、これが杉林溪の特色なのか、このお茶独自の物なのかがわからないのですが。
ちょっと苦手な味ですね。
香りも、グリニッシュなのは良いんですが、飛びやすくて余韻が無い。
冷めてから飲んでみたほうが味に変化が出て良かったので、このお茶は水出しするか低い温度でじっくり出すほうが美味しいですね。
でも冷茶だとやっぱり香りが飛んでしまって弱いのが残念。
高山茶3種の茶葉比較
最後に、比較しやすいようウルフティー高山茶3種の茶葉の写真を並べてみました。
いれる前の茶葉は3種とも大きな差は感じず。
やや悠韻烏龍(阿里山大凹)が枝が多めかな。
色味は梨緻烏龍(梨山)が一番明るいように見えます。
茶殻で見ると枝の多さは、悠韻烏龍(阿里山大凹)>杉森烏龍(杉林溪龍鳳峡)>梨緻烏龍(梨山)。
葉の厚さは、梨緻烏龍(梨山)>悠韻烏龍(阿里山大凹)>杉森烏龍(杉林溪龍鳳峡)。
総評ですが、3種とも方向性が違うお茶で面白かったです。
個人的に悠韻烏龍(阿里山大凹)が良かったです。
物凄く抜きんでたものがあるのではなく、香り、味、後味のバランスが良い丸い味。
玄人好みの味では無いですが、飲み飽きない美味しいお茶です。
ただ香りの複雑さ、繊細さはやはり梨緻烏龍(梨山)が優れているなと感じるので、他の梨山茶や冬茶を飲んでみたいですね。
台湾茶はまだまだ自分の中での蓄積が少ないので、これからも色々飲んでいこうと思います。