紅茶にレモンはおすすめ出来ない。それでもレモンティーが飲みたい場合の解決法

紅茶・飲み物
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 喫茶店などで紅茶を注文するとき「ミルクとレモンどちらが宜しいですか?」と確認されることが有ります。

でも紅茶専門店で、この質問をされる事は殆ど無いはずです。

何も聞かずにミルクを添えられるか、「ミルクは必要ですか?」と聞かれるのではないでしょうか。

実は紅茶とレモンの組み合わせは余りおすすめ出来ません。

でもレモンティーの清涼感のある味わいが好きな人も多いですよね。

そこで今回は美味しいレモンティーを飲むための幾つかのコツを纏めました。

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紅茶にレモンはおすすめ出来ない、その理由

紅茶専門店では、紅茶とレモンは相性が悪いとしてそもそもレモンを提供しない店も多いです。

では何故紅茶とレモンの相性が悪いと言われるのでしょうか?それには2つ理由があります。

まずはその2つの理由と原因について確認してみましょう。

レモンを入れると紅茶の色が薄くなってしまう

 

まず紅茶とレモンがおすすめできない理由の一つ。

それはレモンを入れると紅茶の色があっという間に薄い黄色っぽい色に変化してしまう現象です。

これは実際に経験した方も多いと思います。

ではどうしてレモンを入れると紅茶は薄い色になってしまうのでしょう?

その理由は『クエン酸』です。

レモンは酸味が強く、とても酸っぱいフルーツです。

この酸っぱい成分のことを『クエン酸』と言います。

クエン酸は一般的に柑橘類に多く含まれ、中でもレモンは含有量が多く重量の6%から7%がクエン酸です。

クエン酸は名前の通り酸性で、その効能は糖をエネルギーに変えてくれたり、身体に重要なミネラル分(マグネシウムやカルシウムなど)を吸収しやすくしてくれます。

単体で考えると身体に良い成分です。

しかしこの『クエン酸』を紅茶に入れると、紅茶の綺麗な紅色を薄めてしまいます。

なぜクエン酸は紅茶の色を薄めてしまうのでしょうか?

紅茶の成分にはテアフラビンテアルビジンという二つのポリフェノールが有り、これが紅茶の紅い色を出しています。

しかし、このテアフラビンには酸性になると無色になるという習性があります。

つまりレモンが入ると、クエン酸によって紅茶が酸性に傾いてしまうため、テアフラビンが反応して無色になろうとし、その結果紅茶の色が薄くなってしまうのです。

特に元々の色が淡いファーストフラッシュダージリンやヌワラエリヤにレモンを入れると、淡い黄色になってしまうので紅茶らしい見た目では無くなってしまいます。

これを防ぐ方法は残念ながら今のところ有りません。

少しでも濃い色が出る茶葉を淹れる事で気にならない程度に留めるのが唯一の対処療法でしょうか。

 

レモンを入れると紅茶が渋くなる

紅茶にレモンが合わない理由の二つ目『渋味』です。

レモンを入れると紅茶が渋くなる。

こう聞くと、そういえばと納得する方も多いと思います。

レモンの爽やかな香りは、レモンの皮に多く含まれるレモンオイルに由来します。

レモンケーキを作る際にレモンの皮を摺り下ろして生地に混ぜ込むのは、皮に含まれるレモンオイルが強い香りをもつからです。

柑橘類は同様に皮から強い香気が発生するため、ケーキや料理で皮を使用することが多いです。

例えばお雑煮や汁物に柚子の皮が添えられているのもそのためです。

最近ではアロマオイルとしても愛されるレモンオイルなのですが、残念ながら紅茶のタンニンと結びつくと強い渋味になってしまいます。

紅茶の渋味は苦手という方は、レモンを入れると余計に渋くなってしまうので注意が必要です。

特にアロマオイルを焚く時に加熱することからわかるように、レモンオイルはアイスティーよりも熱い紅茶でより多く溶け出します。つまり熱いレモンティーの方がより渋くなりやすいです。

レモンとは逆にミルクを入れると、紅茶自体の渋味が緩和されますので、渋味が苦手な方はやはりミルクを入れることをおすすめします。

 また、外でレモンティーを飲む場合、輪切りのレモンには多くの場合外国産のレモンが使用されています。

外国産レモンは輸送している間にカビが生えないように防カビ剤が多く使用されています。

勿論使用に際してよく洗ってはいるのですが、使用されている薬剤の殆どが不溶性で水洗いで取り除くことが難しいものです。

この薬剤は皮の部分に多く含まれていて、特にスライスレモンを熱い紅茶に浮かべると、レモンオイルと一緒に紅茶に溶け出してしまいます。

味だけでなく、こういった健康の面からもレモンティーは余りおおすすめできないのです。

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レモンティーのおすすめな楽しみ方

ではレモンティーを楽しむためにはどうすれば良いのでしょうか。

おすすめ出来ないポイントを踏まえた解決策です。

レモン果汁だけを使用する

紅茶を渋くしてしまうレモンオイルは皮部分に多く含まれます。それなら皮部分を使用しないようにしてみましょう。

外でレモンティーを注文してカットスライスのレモンが出されたら、ちょっとお行儀は悪いですが果汁だけを紅茶に絞りいれます。

レモンの香りは若干弱くなりますが、これだけで渋みはだいぶ軽減されるはずです。

自宅で楽しむ場合は思い切って皮を剥いてしまいます。

両先端を包丁で落とし、レモンを縦に立てて実に添わせるように包丁を入れると綺麗に皮部分を切り落とせます。

その後スライスして出せば、通常の皮付きスライスよりは格段に紅茶が渋くなりません。

スライスレモンを使用するときは、さっと紅茶にくぐらせる程度に

国産レモンには防カビ剤不使用なものが殆どですが、やはり紅茶に皮ごと入れるとレモンオイルの効果で渋くなってしまいます。

先に書いたように皮を除去するか、香りを楽しみたい場合は、紅茶に入れて3秒くらいで引き上げてしまいましょう。

それでもレモンの味や香りは十分に紅茶に移っています。

間違っても紅茶の中でレモンの皮や果肉をスプーンで押しつぶすのは止めましょう。

渋みとえぐみが出て紅茶の味が変化してしまいます。

皮を取り除いて果肉のみのスライスを使用する場合も、同様にさっとくぐらせる程度にしましょう。

生の果物の多くは、熱湯に入れ続けるととえぐみや苦みなどが出てしまう物が多いのです。

そのため生のフルーツを使用したい場合はアイスティーにするか、香りや味を移す程度に留めた方が上品な紅茶の香りとフルーツの繊細な爽やかさを楽しめますよ。

ちなみに人気のフルーツティーは生のフルーツを熱い紅茶で蒸らして味を移すレシピが多いですが、その場合完熟のリンゴやオレンジ(皮の白い部分も可能なだけ取り除いた果肉のみ)は、えぐみや酸味が出にくいです。

レモンティーに合う茶葉を選ぶ

レモンティーは前述したように色が薄くなりやすく、渋味が出やすいです。

なので、色が濃く出て元々の渋みが少ない茶葉が向いています。

例えば、セイロンティーのキャンディやインドのニルギリが良いでしょう。

他にもケニアなどのCTC製法で作られている茶葉は渋味の少ないものが多いです。

個人的にヌワラエリヤは色が薄くなりすぎますし、味も合わないように感じますのでおすすめしません。

レモンはフレーバードティーにも合います。

例えばフレーバードティーの代表格アールグレイは、紅茶にベルガモットという柑橘の香料を付けたものです。

フレーバードティーは、香水のように付与される香りを楽しむため、渋みの少ない香りの控え目な茶葉が使用されます。

その為レモンティーに向いている物が多いです。

種類も豊富ですから、好みの組み合わせを見つけてみてください。

ちょっと変わり種ではラプサンスーチョンにレモンも面白い組み合わせです。

ラプサンスーチョンは松を燻した燻煙香をつけます。よく『正露丸』の香りに似ていると表現される非常に個性的なお茶です。

私は夏バテしているときに、不思議とラプサンスーチョンのアイスレモンティーが飲みたくなります。

香りの持つイメージなのか、弱った胃腸がすっきりとするような気がします。

香りを楽しみたい時は砂糖を加える

これはレモンティーに限らず、チャイも同様です。

スパイスやレモンの香りは砂糖の入っていない紅茶よりも、甘みをつけた紅茶のほうが強く感じられます。

もし香りがあまり感じられないと思ったら、砂糖を入れてみてください。

 レモンティーに使用する砂糖は基本的には上白糖グラニュー糖、チャイ等の強い香りがありコクが欲しい場合は好みにより三温糖キビ砂糖を使用します。

三温糖やキビ砂糖には砂糖自体に強い風味が有るため、通常の紅茶やレモンティーに入れると砂糖の味が勝ちすぎてしまいます。

ただしその味がお好みな場合は、勿論好きな物を使用してくださいね。

おすすめなオレンジティー

レモンは紅茶を渋くしたり色を薄めたりしてしまいますが、紅茶への影響が少ない柑橘も有ります。

それはオレンジです。

オレンジは紅茶の色を薄める『クエン酸』がレモンの1/6以下と少なく、渋味も出にくいです。

更にコアントロー(オレンジの香りのリキュール)をほんの少し垂らすのもおすすめです。

レモンとはまた違った爽やかな風味で美味しいですよ。