今回は、紅茶専門店シルバーポットのダージリンセカンドフラッシュ:シーヨック茶園のレビューです。
紅茶専門店シルバーポットとは
シルバーポットは文京区大塚にある紅茶専門店です。
実店舗は現在営業されているのか記載が無いので、地図は載せていません。
元々インド紅茶をメインに扱われており、現在は単一茶園のシングルオリジンティーを多く取り揃えています。
シングルオリジンティーについては以前の記事でも触れていますので、興味のある方はご覧ください。
シルバーポットは、リーフティーだけでなくティーバッグやフレーバードティーも種類が豊富です。
茶葉を手軽に試せるお試しセットやぷちギフトなども多数あり、様々なシーンで紅茶を使えるように配慮されています。
また独自のオンラインショップの他に、楽天とYahooにもショップが有り、それぞれポイントを利用して買い物出来るのが大きなメリットです。
送料無料になる金額設定も低めに設定されているので、とても購入しやすいお店です。
紅茶の普及に熱心なお店で、紅茶の基礎知識を纏めた本も出版されています。
こちらは吉祥寺の紅茶専門店ティーマーケットGclef、チャイブレイクの両店長との共著だそうです。
私も読みましたが、ふと抱く紅茶の疑問をQ&A方式で簡潔に分かりやすい言葉で纏められていておすすめの本です。
夏の紅茶:セカンドフラッシュダージリンとは
以前シルバーポットのファーストフラッシュダージリンのレビューでも書きましたが、ダージリンは春・夏・秋と年に3回クオリティーシーズンがあります。
セカンドフラッシュは、だいたい5月から6月頃の初夏に採取されます。
スリーシーズンの中で香りと味が濃厚になり、最もバランスが良いシーズンです。
もちろん春の軽やかさ、秋のコク深さも良いですが、香りとコクの両方がはっきりと分かりやすく、バランスよく味わえるセカンドフラッシュは格別だと思います。
ダージリンの代表的な芳香であるマスカテルフレーバーも、この時期のダージリンに生まれます。
ファーストフラッシュよりは味わいにコクが出ていますので、ミルクを入れても合います。
ただアッサム等に比べるとやはり繊細な味わいなので、あまり脂肪分の高い牛乳を使用すると味が負けてしまうので注意しましょう。
紅茶が冷めてしまうからと牛乳を加熱する場合、沸騰するほど温めてしまうと牛乳の匂いがどうしてもきつくなり紅茶の風味を邪魔してしまいます。
店舗で紅茶にミルクを添えて提供する場合は、牛乳をいれるミルクジャグに熱湯を注ぎ温めたのち熱湯を捨て、そこへ冷たい牛乳を注ぎます。
そうすることで牛乳を温めすぎず紅茶の香りを邪魔しません。
レンジを使用する場合は湯気が立ち上るほど熱くしすぎないように注意しましょう。
シーヨック茶園とは
インドのダージリン・ミリク地域にあるシーヨック茶園は、周囲をサングマ・タルザム茶園、セリンボン茶園、ゴパルダーラ茶園に囲まれ、西側はネパール国境に隣接した谷にあります。
創業は1860年。
ダージリンの中ではいち早く有機農法を取り入れた茶園で、1995年からバイオ・オーガニック農法を取り入れオーガニック認証も受けています。
栽培しているのは主に中国交配種とアッサム交配種。
安定したクラシカルな味のダージリンを産出する老舗茶園です。
ダージリン・セカンドフラッシュ 2021年:シーヨック茶園 Summer Blossomの感想
ファーストフラッシュは青々とした葉が多いですが、セカンドフラッシュになると少し紅茶らしい赤味のある葉になってきます。
香りも香ばしさが混じってきて深さが増します。
テイスティング用に湯量150ml・茶葉3g・蒸らし5分でいれたのですが、ちょっと渋みが立ちすぎたので、同条件で茶葉2.5gもいれてみました。
茶葉3gと2.5gで肉眼でやや3gが濃いかなという程度。
見た目では大きな違いは感じません。
でも飲むとやはり結構違います。
より果実味とハーブ感を感じられるのは2.5g。
家族は枯山水の庭を眺めながらお寺でいただくような紅茶と表現していました。
確かに朝の清々しい日本庭園を連想させるような香りです。お香っぽくは無いですけど。
ただ洗練されたというより男性的で少し大味なダージリンです。
私は濃いめの紅茶が好みなので、実際に飲む場合は湯量180mlに2.5gくらいでいれるかな。
紅茶の茶葉を何g使用するかは個人の嗜好が大きく影響します。
一般的に渋味が苦手だからと茶葉を少なくしすぎると味がぼやけ、多すぎると渋味がきつくなりすぎて他の味わいが感じ取れなくなってしまいます。
パッケージ等に目安の分量が記載されているので、それを元に是非ご自分の好みの量を探ってください。