2月24日・25日に開催されたジャパン・ティーフェスティバル2023に参加してきました。
どんなイベントなのか興味を持っている方の参考になるようイベントの雰囲気や購入したお茶の紹介をまとめました。
参加に際して持参するものや出店者のリストは準備編にまとめています。
第4回ジャパン・ティーフェスティバル参加レポート
最寄り駅の浅草駅を降りると思っていた以上に海外の観光客がいっぱい。
海外の観光客と日本人の比率が8:2くらいで、ザ・観光地という感じです。
まるで桜シーズンの京都みたい。
わたしが参加したのは1日目の第一部。
天気はとてもよく、地上に出て右手にはスカイツリーと例のオブジェが輝いてました。
駅から会場までは徒歩で5分ほどで非常に便利なアクセス。
浅草駅近辺は道が大きく会場までの道のりも複雑でないため、方向音痴なわたしも迷いませんでした。
ただ、周辺はかなり混み合っているため電車など公共機関での来場がおすすめです。
インバウンド観光客の皆さんの熱気に気圧されながらたどり着いた東京都立産業貿易センター台東館は思ったより小ぶりなビルでした。(写真撮り忘れました)
入り口横のエレベーターに乗り7階まで上がると、すでに階段に入場待ちの列が。
係員さんに促されさくっと並びます。
30分ほど前の到着で20番目くらい。
英国展のような激混みではなくて、2時間も前に並ぶ必要は無さそうな感じです。
開始時間には5階くらいまで列が伸びていました。
数が少なめの限定品狙いだとやはり会場前には並んでいたほうが良いかな。
会場内は会議室っぽいスペースで、入場待ちで並んでいたお客さんがほとんど入場しても通路が混みこみになったりはしませんでした。
割れ物のマイカップで試飲しながら買うスタイルですから、あまりぎゅうぎゅうに詰め込むと危なそうですものね。
とはいえ普通に撮影しようとするとお客さんがたくさん写ってしまうくらいには密度があり盛況でした。
販売されているお茶は日本茶と和紅茶が過半数。
今回がなのか毎回なのかは不明ですが、中国茶や海外の紅茶を扱うお店は少な目でした。
数少ない海外のお茶の中で、こちらは英国展常連の『ジョージスチュアートティ』
セイロンティーのお店で、いつもカラフルなパッケージで華やかです。
和紅茶の『東京ティーブレンダー』はすっきりとしたネイビーのパッケージ。
シンプルですが茶葉の説明などが詳しく書かれています。
ただディスプレイが若干平面的なので、最前列の人以外何も見えなくなりやすい。
数人ブースの前にいるだけで、もう何を扱っているのかどこのブースなのかも分からなくなっちゃう。
そういうブースは結構目につきました。
せっかく丁寧なお茶の情報を書いてくださるなら、もうちょっと高い位置にも展示してくださると見やすいなーとか思ったり。
名古屋の紅茶専門店カフェ『ティーピック』も参加していました。
ひと際大きい茶パッケージはミルクティー専用ブレンドティーの1㎏パックで、お値段は13,500円。
500gは他店で見た事がありますが、1㎏は凄いですね、圧巻。
もちろん購入者もちゃんと居たようです。
こちらはちょっと変わったお店『松茶商店』
客家擂茶(はっかれいちゃ)という20種類以上の豆や穀物をすり潰した穀物茶を扱っているお店です。
台湾、中国、シンガポール、マレーシアなどで愛されているそうで、試飲させていただきましたが飲むというよりまさに食べるお茶です。
味はきな粉っぽくて日本人には食べやすいお味。
加糖と無糖を試飲しましたが、やはり加糖のほうが穀物茶の香りや滋味が感じられて好みでした。
粉末状で、お湯で溶いてインスタント感覚に楽しめます。
ほんの少しずついただいたんですが、心なしか身体がポカポカしました。
会場では購入しませんでしたが、オンラインショップもあるので取り寄せようかな。
会場に滞在したのは2時間半くらい。
ゆっくり見て回って大体のブースを見ることができました。
ささっと見て回るなら1時間くらいでしょうか。
中に入ってからは会計でもほとんど並びませんし、人混みや行列が苦手な人でも楽しく参加出来るおすすめイベントでした。
ジャパン・ティーフェスティバルの決済方法
ジャパン・ティーフェスティバルではお買い物の清算方法は現金・カード・PayPayの3種でお店や企業により対応状況が異なります。
実際に参加してみると、現金決済のみのお店が多かったです。
また、クレカやPayPayが使えるのか明記しているお店は殆どなく、会計のたび店員さんに尋ねないといけません。
わたしは面倒に感じたため全部現金で購入しました。
そのおかげで、どれくらい購入したか分かりやすく購入数は控え目に。
買い過ぎが恐ろしい人は予算を決めて現金決済おすすめですよ!
ジャパン・ティーフェスティバル購入品
事前に気になるブースをチェックしていたので、まず優先的にそちらを回り、その後全体を1周しました。
年始にセイロンティー専門店『青山ティーファクトリー』の福袋(茶葉1.3kg )を購入したため、セイロンティーは珍しい物か好みど真ん中の物以外は涙を飲んでスルーしています。
MITSUTEA(ミツティー)
Xで告知されていた限定数販売のお茶が数少なそうだったので最初に訪問。
他を回ってからもう一回ゆっくり見よう思っていたのに、すっかり忘れて寄らずに帰ってしまうという痛恨のミスが発生。
みなさんは失敗しないように注意してくださいね。
アンバ茶園 ティーwith フラワー
一芯一葉の手もみウバにお茶の花が入った珍しい紅茶。
試飲は無かったですが香りのサンプルがありました。
公式サイトで蜂蜜やアーモンドの香りと表現されていた通り、蜂蜜や麦芽っぽく甘い香り。
二煎目も楽しめるそうです。
パッケージが光を通すので劣化する前に飲まなきゃ。
マンダリンティー
まるでチョコレートボンボンのような丸い包装。
ウバ茶園で収穫されたまだ青いマンダリンの中をくりぬき中へ茶葉を詰めたお茶。
中国茶では同じように普洱茶を詰めて小青柑と呼ばれています。
ついマンダリンを砕きたくなりますが、説明文では砕かずに使用するように書かれています。
砕くとマンダリンの成分が出すぎて渋みがでちゃうのかな?
ウバとマンダリンの相性がとても気になったので迷わず購入しました。
井村園
大人気の和紅茶『ももか』の茶園。
回った中では一番試飲の種類が多かったと思います。
和紅茶はどうしても香りの方向性が同じようなものになる印象でしたが、井村園の和紅茶はそれぞれ個性が出ていて面白かったです。
そのせいで購入する茶葉を絞れず、予想外にたくさん買ってしまいました。
ももかPremium SF-4Flowery
こちらはわたしの苦手な和紅茶のクセが少なくて美味しかったです。
和紅茶が好きな人にはもしかして物足りなく感じるのかな?
ジュンチャバリとかダージリンっぽい味で渋味も強くなかったと記憶してます。
ももかPremium SF-6PM
公式サイトの説明でウンカの加害を大きく受けたロットと書かれているとおり、こちらも和紅茶っぽくなかったです。
ただもしかするとFF-6Floweryと間違えて購入してるかもしれません。
SF-6PMのほうが好みだと思って買ったはずなんですが、多く試飲しすぎてちょっと記憶が曖昧。
ちなみにFF-6Flowerは日本茶AWARD2023審査員奨励賞を受賞しています。
ももか First Flush-7 Fruity
こちらは試飲が無かったです。
SFを2つ購入したのでFFも欲しいなと思って説明文を参考に選びました。
白ぶどう系の爽やかジューシーな風味ということなので水だしにもよさげ。
手摘み手もみ紅茶4種アソート
イベント限定販売の少量生産茶アソート。
限定ものですが、多めに用意されていたのかちゃんと購入出来ました。(井村園に立ち寄ったのは11時以降でした)
3gずつなんで大事に飲みたい。
オンラインショップでは扱ってなくて現地でしか買えない物ってテンション上がりますよね。
オーガニックプーアールティー
西武新宿線井荻駅近くの中国茶と雲南コーヒーのお店。
一応実店舗ありますが要予約です。
予約制はふらっと立ち寄りにくいし、イベント出店時かオンラインショップでの購入が楽かな。
こちらではメイクイ花茶と月光白を悩みに悩んで購入せず。
帰宅してオンラインショップで見当たらず、買えばよかったと心底後悔しました。
イベントを覗きに行こうと画策中です。
特級ジャスミン花茶 碧潭飄雪・尋味
フレーバーティーはあまり飲まないんですがジャスミンティーは別腹で大好物。
こちらは香りが素晴らしくて即決しました。
ジャスミンティーに限らず中国茶系の着香茶は着香回数の見極めや温度管理に職人の技量が大きく影響し、ものすっごく香りに差が出ます。
気に入ったものは一合一会と思って絶対購入しましょう。
同じものが買えないと本当に後悔しますよ。
青鶴茶舗
フランス人の日本茶インストラクター、フローラン・ヴェーグ氏の日本茶専門店。
試飲茶の淹れ方が非常に丁寧だったので足を止めて試飲をいただきました。
本山煎茶 内牧 いずみ
和紅茶でよくみかける『いずみ』で作られた煎茶。
試飲でいただき気に入ったので購入しました。
コクがありしっとりした爽やかさのある味。
香りも良く、水出しでも美味しそう。
最近、日本茶は焙じ茶ばかり飲んでたし、久しぶりの煎茶楽しみです。
TOKYO TEA BLENDERS
和紅茶のサブスクという面白い試みを行っている商社。
2か月に1度プレミアム和紅茶と茶園の紹介レターや茶葉の説明が届くようです。
基本的にサブスクは割高感が強くて選ばないですが、飲んだことの無いお茶を探したい人や種類を色々飲んでみたい人には非常に魅力的なサービスだと思います。
和紅茶アソート5種
珍しい茶葉が5gずつ×5種セットになってます。
特に鶴田製茶の『いんど』飲んでみたかったんですよね。
こちらでの後悔は同じブースで販売されていたCREA_TEAの和紅茶シロップを買いそびれたこと。
試飲してとても美味しかったんですが一旦保留にして他のブースを見ている間に売り切れてしまいました。
次に見かけたら迷わず買おうと思います。
吉田茶園
わたしが参加した時間帯では一番混雑してたブース。
複数購入されている人も多く、かなり人気なのが伺えます。
人が多くてとにかく目に付いたものを飲んで購入したんですが、もうちょっとゆっくり飲み比べれれば良かったですね。
2023 いずみ 1st No.1 プレミアム
ジャパン・ティーフェスティバル限定品の1つです。
キャンディーブーケと飲み比べてこちらのほうが好みだったので購入。
凄い勢いで在庫が捌けていたので購入出来て良かったです。
試飲用は少し薄めに感じたので自宅で好みの濃さを模索しようと思います。
ジャパン・ティーフェスティバルの総評
今回ジャパン・ティーフェスティバルに初参加しましたが、全体にゆったりとしたイベントで試飲も豊富で楽しかったです。
入場券は1,500円とお高めですが、入場無料のイベントにしてしまうと出店者の負担が大きくなりすぎますし、もっと混雑して試飲もままならなくなりそうです。
快適さを取るなら妥当な金額だと感じました。
ただ一つ気になったのは日本茶・和紅茶の産地が静岡と九州ばかりで、それ以外の地方は殆ど無く偏りを感じた事。
わたしは関西出身なので日本茶といえば宇治茶という感覚なんですが、関東ではマイナーなのか玉露以外あまり見かけません。
そこでジャパン・ティーフェスティバルでなら宇治茶も購入出来るだろうと期待してたんですが、残念ながら宇治の茶園は1店も無くとてもがっかりしました。
出来れば参加の少ない地域へイベントの認知度を上げる活動を行って、今後はより多くの地域から出店されるようなイベントになってほしいなと感じました。
追記:次回ジャパン・ティーフェスティバルが中止に?!
10月19日/20日に開催予定されていた第5回ジャパン・ティーフェスティバルですが、急遽開催中止が発表されました。
中止理由についてはXのジャパン・ティーフェスティバル公式アカウントで説明されています。
詳細は分かりませんが元々の開催事務局と今回引き継いだ株式会社Koogaとの間で方向性の違いがあったようです。
予定されていた10月19日/20日は株式会社Koogaによる新規イベントを計画中とのことです。
ちなみに株式会社Koogaは吉田茶園の息子さんの会社ですので、お茶のイベントになることは確実だと思います。
ジャパン・ティーフェスティバルが無くなるのは残念ですが、新しいイベントがどんなものになるのか楽しみにしていましょう。