長年住んでいた京都は桜の多い都市でした。
名所と呼ばれる場所でなくてもあちこちに桜が植えられていて、春には目を楽しませてくれました。
その名残でやはり春と言えば桜を見たい!
今回は1400本もの桜が植えられているという都立小金井公園に出かけてきました。
都立小金井公園(桜の園)へのアクセス
都立小金井公園は80ヘクタールの広大な都立公園です。
公園内の様々な場所に桜が点在していて、ホームページによると50種1400本も植えられているそうです。
広い公園を散策するのは楽しいですが、まず私がおすすめするのは公園西口から入ってすぐにある『桜の園』です。
こちらには400本もの桜が植えられています。
公園が広い為、別の入り口から入ると園内をかなり歩くことになるので、桜が目的ならまずは西口から入ることをおすすめします。
都立小金井公園の最寄り駅は中央線の武蔵小金井駅と西武新宿線の花小金井駅で、ちょうど両駅の中間地点にあります。
私は花小金井駅から徒歩で向かいましたが、西口まで大体20分程度でした。
ガードレール付きの歩道がきちんとありますので、のんびり散歩しながら向かうのも良いでしょう。
もちろん駅前からバスも出ています。
公園西口周辺はコンビニや商店がない為、飲み物は駅近辺での購入が良さそうです。
桜の園の広場中央にも飲み物の自販機と売店は有ったのですが、混雑によっては売り切れもあるかもしれません。
また西口入ってすぐの左手に公園内のマップが印刷されて置かれていますので、入手しておくと良いでしょう。
桜の園と江戸東京たてもの園前広場
今年は急に気温が上がったので、突然満開になった印象です。
天気が悪く来れなかった間に盛りを過ぎて葉桜になり始めている木も有りました。
ただ、都立小金井公園には50種類もの桜が植えられていますので、八重桜など遅咲きの品種がこれから順次咲いてきます。
現在満開なのはソメイヨシノや山桜などで、寒緋桜もほぼ満開でした。
寒緋桜は沖縄県の石垣島にも自生している桜で、濃いピンクの釣り鐘状の花がたくさん咲きます。
奥の山桜の白との対比がとても美しかったです。
桜の園の奥には『江戸東京たてもの園』があり、その前の『たてもの園前広場』にも桜がぎっしりと咲いていました。
江戸東京たてもの園は東京の歴史的建造物を復元した博物館です。
現在はビジターセンターになっている光華殿も、昭和15年式典の為に皇居前広場に仮設されたものを移築しています。
他にも様々な趣きある建物が並んでいます。
この日はたまたま入場料無料だったようで、中で写真を撮っている人がたくさんいました。
たてもの園前広場では、思い思いの場所でシートを広げて休憩している人が多かったです。
都内とは思えない広い青空に見渡す限りの桜で見ごたえが有ります。
以前行った新宿御苑の桜も綺麗でしたが、都立小金井公園もとても美しいです。
私が訪問したのは平日でしたが、写真のとおり結構混み合っていました。しかし園内にはベンチがたくさん点在していて十分に座って休める様子でした。
土日などはもっと混み合うかもしれませんので、念のためシートを持参した方が良さそうです。
人は多いのですが公園内が広々としていているので圧迫感はありません。
トイレも勿論完備されており、道の段差も少なく、車いすの方も散策しやすそうでした。
また公園内には藤棚やあじさいも多く見かけましたので、桜の季節以外も一年を通してたくさんの花を楽しめそうです。
近場の方は勿論、遠方からも足を延ばす価値の十分ある公園でした。
お花見の時に気を付けること
最後に毎年綺麗な桜を楽しむ為に、お花見の際のちょっとした注意点をまとめました。
桜の枝を切らない・折らない・曲げない・揺らさない。
実は桜は、傷ついた部分から腐ってしまいやすく剪定するのが非常に難しい木です。
なので故意に枝を折ったり、切って持って帰るのは絶対にしないでください。
大きな木なのだから枝の一本位良いだろうと折ってしまうと、そこから細菌が入って枝が枯れていく危険性が有ります。
そして最悪の場合その木は死んでしまいます。
枝を持ってゆすったり曲げたりするのも、実は折れていて後から枯れ始めたなんてことが起こりますので、どうか止めてあげてくださいね。
桜の根元を踏まない。
桜の開花時期は大勢の人が訪れます。
そのたくさんの人たちが皆気にせず桜の根元を踏んでしまうと、根っこが傷つき段々と元気が無くなって病気になってしまう場合もあります。
桜の近くを歩くときは根元を踏まないように注意しましょう。
また桜の木の下でお花見のシートを広げるときは、桜の根元から離れた場所に広げてください。
老齢の木は特に傷つけないように注意する。
ソメイヨシノの寿命はおよそ60年~70年くらいです。
小金井公園の桜もかなり樹齢の長そうな立派な木がたくさんありました。
出来るだけ長く綺麗に咲いてもらうために、老齢の木には特に注意しましょう。
樹木の専門家でないと桜の樹齢を見極めるのは難しいですが、一般的幹が黒っぽく人が両手を広げても抱きかかえられなそうな太さなら老齢の木の確率が高いです。
また、木の支柱などで枝を支えている木も老齢の木が多いです。
桜は若い頃より樹齢を重ねた方が花も見事ですので、大事に傷つけないように観賞しましょう。