少しスコーン記事が続きましたが、スコーンといえばクロテッドクリームも忘れてはいけませんよね。
英国製のクロテッドクリームは中々入手しづらく、英国展での購入を楽しみにしている人も多いです。
『英国展 日本橋三越本店2023』で3種類のクロテッドクリームを購入したので、どんな違いがあるのか、選び方などをまとめてみました。
クロテッドクリームとは
クロテッドクリームは乳脂肪の高い牛乳を煮詰めたあと放置して凝固させ作るクリームのこと。
味は生クリームとバターの中間くらいのコクがあり、主にスコーンに塗って食べます。
日本ではタカナシミルクや中沢乳業の製品が比較的入手しやすく、成城石井・北野エースなどの輸入食品も扱うお店や、百貨店の地下食料品売り場などで取り扱いがあります。
最近はスーパーでの取り扱いも増えてきました。
また通販でも取り扱いがありますが、クール便での配送になるので送料が若干気になるところ。
クロテッドクリームは冷凍による味の劣化が比較的少ないので、まとめ買いをして冷凍いちゃうのもおすすめです。
ただし『英国展』などの催事で購入した場合は、冷凍品を解凍して販売していることが多く、再冷凍は味が落ちやすいため注意しましょう。
また、乳脂肪分が高いクロテッドクリームほど冷凍時に品質低下が起こりにくいので、まとめ買い目的なら乳脂肪分の高いものを選ぶといいですよ。
購入したクロテッドクリーム3種
『英国展 日本橋三越本店2023』で購入したクロテッドクリームは3種類。
ランゲージファームは毎回購入していますが、残り2種は初購入です。
ランゲージファーム 648円(57g)
ランゲージファームは英国展以外では取り扱い店がほぼ無く、入手難易度が高いです。
ですので見かけた場合は是非購入をおすすめします。
英国展会場で販売されているものは解凍品で、再冷凍不可で賞味期限も2日程度とかなり短め。
大きいサイズも販売しているんですが、食べきる自信がなくいつも57gの小さいサイズを購入しています。
ただ英国展期間中に開催百貨店の通販で扱う時があり、その場合は冷凍のまま配送してもらえ、賞味期限も半年近くあります。
まとめ買いをしたい人は英国展の通販を狙ってみましょう。
ダフォディルフーズ 540円(40g)
ダフォディルフーズのクロテッドクリームも英国展以外ではあまりみかけませんので見つけたら購入がおすすめ。
ちなみに英国展ではタンカステルの横で販売されていて、会計も一緒でした。
クロテッドクリームには透明なプラスチック蓋が付属していることが多いですが、こちらは食べきるのを想定してか蓋無しです。
そのため冷蔵庫でスペースを取りません。
反面2回に分けて食べたい時などは冷蔵庫の匂いがつきやすいので、ラップの上からジプロックに入れるなど対策しましょう。
「ダフォディル」はウエルズの国花「黄水仙」のことでパッケージにもイラストが描かれています。
デボンクリームカンパニー 2,160円(170g)
先の2種がほぼ使い切りサイズなのに対し、こちらは170gの大容量。
英国展以外では「チーズ・オン ザ テーブル」で取り扱いがあり、オンラインショップでも購入出来るようで入手難易度が他の2種より易しめ。
デボンクリームカンパニーの優れた点は瓶入りで未開封ならなんと7か月ほど日持ちすること。
開封後も匂い移りなどがしにくいので最後まで美味しくいただけます。
3種類のクロテッドクリーム食べ比べレビュー
3種類のクロテッドクリーム、容器から出した時点で結構違いが明確です。
色合いもかなり違って個性があります。
分かりやすいように表にまとめてみました。
脂肪分 | 色 | 固さ | 風味・その他 | |
ランゲージファーム | 乳脂肪分62% | 黄味が強い | バタークリームくらいの固さ | 一番ミルクの香りが強く、味も濃厚 表面にクラスト有り |
ダフォディルフーズ | 乳脂肪分58.7% 無脂肪固形分6.7% | やや黄味がかる | ムースのように柔らかい | しっかりとホイップした生クリームのような味わいでミルキー 香りは少しチーズっぽい |
デボンクリーム | 乳脂肪分55.1% | 白っぽい | 固め カッテージチーズのようなホロホロ感 | 最初は固く塗りにくいが室温で少し柔らかくなる 爽やかな風味と味わいで3種類の中で一番あっさりしている |
食べ比べて分かりましたが、クロテッドクリームの味は乳脂肪分の濃さが大きく影響します。
乳脂肪分が一番高く、味も一番濃厚だったランゲージファームは上質なバタークリームのような深い味わい。
柔らかすぎず固すぎないのでホロホロ系のスコーンにも乗せやすいです。
乳脂肪分が一番低いデボンクリームは瓶から掬いだす時にポロポロとカッテージチーズのようにこぼれてしまいそのままではスコーンに乗せにくく感じました。
少し室温におくと柔らかさが出て扱いやすくなるので、スコーンに合わせる時はそのほうが良いですね。
味わいはフレッシュで爽やかなのでクリームが苦手な人も食べやすそうです。
逆にダフォディルフーズは非常に柔らかく温度が少しでも上がるとトロトロと溶けそうな感じ。
スコーンに合わせるには少し柔らかすぎかな?
乳脂肪分はランゲージファームとデボンクリームの中間なのですが、ダフォディルフーズだけ2種にはない無脂肪固形分の表記があります。
無脂肪固形分が味にどのような影響を与えるのか分からなくて調べてみましたが、はっきりとした記載は見つけられませんでした。
味の濃厚さ的には2種類の中間です。
ランゲージファームとダフォディルフーズを並べてみるとこんな感じ。
ランゲージファームは表面のクラストがはっきり見て取れます。焼きプリンのような見た目ですよね。
それに対してダフォディルフーズは非常に滑らかな見た目で、白っぽいです。
私の好みは1番濃厚だったランゲージファーム。
小麦の香りや味わいの濃いスコーンに負けずしっかりとした美味しさです。
木苺などの強い味のジャムにも負けません。
個人的にクラストの食感も好きなのでその点も非常に好みでした。
他の2種も勿論美味しいですが、ランゲージファームは日本製のクロテッドクリームと明確に味の違いがあり、個人的に最も英国っぽさを感じました。
もし英国展でクロテッドクリームをどれか一つ購入するならランゲージファームをおすすめします。
クロテッドクリームの選び方
日本ではクロテッドクリームがあまり売られておらず、選ぶほど種類が無いのが現状です。
しかし、もし種類があってその中から選ぶなら、乳脂肪分を参考に選ぶのが良いでしょう。
一般的なクロテッドクリームの乳脂肪分は55%~65%です。
あっさり目が好きな人はデボンクリームのような乳脂肪分少な目なもの。
濃厚が好きな人は乳脂肪分高めのものを選ぶのがおすすめです。
もちろん同じ乳脂肪分でも製法によって味は大きく変わってきますので、まず最初に手に取る目安として考えてください。
またクリーム類は牛乳同様に開封すると冷蔵庫の匂いを吸ってしまいやすいので、食べきりサイズか大き目ならデボンクリームのように容器が瓶製だと劣化しにくいです。
まとめ
クロテッドクリームを個々に食べているときはそこまで感じていませんでしたが、食べ比べると味の違いや自分の好みがとても良く分かりました。
このスコーンにはこのクリームというようにあわせてみるのも面白そう。
複数のクロテッドクリームを入手したときは是非食べ比べてみてください。