先日、相方が関西に帰省する際にリントンズの紅茶をお土産として購入してきてくれました。
どれから試そうか考えていたところ、「新発売だからジンジャースナップティーをぜひ!」と力説されたので、それもそうかと開封してみることにしました。
リントンズのフレーバーティー
リントンズは英国北部・ニューカッスルで創業し、110年以上にわたって愛され続けている紅茶ブランドです。
リーズナブルな価格で、渋みが控えめなミルクティー向けブレンドを中心に、日常使いにぴったりのラインナップを展開しています。詳しくは、先日の記事もぜひご覧ください。
そんなリントンズから、新たに「ジンジャースナップティー」という、ジンジャービスケット風味のフレーバーティーが登場しました。オンラインストアでは2月末に先行販売が始まり、店舗での販売は3月8日(土)からスタートとのこと。
英国では、ティータイムといえば紅茶とビスケットの組み合わせが定番。それをそのまま再現したフレーバーですね。
元々、フレーバードティーはフランスが盛んで英国のフレーバードティーはそんなに種類豊富ではありません。「リントンズ」でも日本で販売されていたのは定番のアールグレイのみでしたから、今回の新フレーバーはどんな感じか気になっていました。
「ジンジャースナップティー」のレビュー

パッケージを開けると、サイズの大きめの長方形ティーバッグが綺麗に詰められていました。

特徴的なのは、ティーバッグ同士が中央に切り取り線で繋がっている点。必要なときに簡単に切り離して使えるよう工夫されています。

また、パッケージにぴったり収まる設計のため、茶葉が空気と接触する面積が最小限に抑えられ、鮮度がキープできるんです。更に茶葉量に対して余裕のある大き目サイズにすることで、茶葉が開きやすくなるよう考えられています。
「ジンジャースナップティー」という名前から生姜とクッキーっぽい甘い香りをイメージしていたんですが、もう少し甘酸っぱいベリーのような軽やかな香りで清涼感があります。
相方は、まさに生姜の香り!と言ってました。

成分表示には、茶葉の他にナツメグとブラックベリーリーフ、香料という表記です。
聞き慣れないブラックベリーリーフは、ブラックベリーの葉を乾かしたハーブ。単体で嗅いだことが無いのですが、爽やかな香りのハーブだそうなので、このフレーバーの清涼感を出しているのかな。

ティーバッグを開いてみると茶葉はダストに近い細かさ。白っぽい粒と半透明の粒が香料かな。緑色のハーブっぽいものも見てとれて、これがブラックベリーリーフですね。
通常、精油を茶葉に吹き付け、リンゴの皮やローズヒップやジャスミンの花といった素材を入れこんだフレーバードティーが多く、こういった香料の欠片を茶葉に混ぜ込むスタイルはあまり見た覚えがありません。
茶葉は見た感じケニア主体っていうか、ほぼケニア。
今回は、ティーバッグ1包(2.9gの茶葉)を湯量160cc、湯温100℃、抽出時間4分で試してみました。(リントンズ公式の推奨湯量は250㏄~300㏄です。)


抽出した水色も、まさにケニアらしい非常に鮮やかなオレンジ。英国紅茶はミルクティーで飲む事を想定しているので、こういうミルクを入れた時に綺麗な色になる水色が好まれます。

湯を注ぐ前の強く爽やかな香りが若干大人しくなり、程よい甘さが香ります。茶葉自体の香りは控えめですが、フレーバードティーとしては十分にバランスが取れていると感じました。
実際、味わってみると、予想していたような人工的な印象はなく、ナツメグの効果かチャイ風の奥行きも感じられ、フレーバーが苦手という方でも飲みやすい仕上がりです。
ただ、名前からはもう少しコクのある香りをイメージしていたのですが、私には生姜とほんのりベリー系の爽やかさが際立つ、華やかですっきりとしたフレーバーという印象でした。
濃いめに抽出しても渋みは強く出ず、非常に飲みやすかったですが、逆に言えば、コクが少し物足りなく感じる部分もありました。
おすすめの楽しみ方
ストレートで飲むのも推奨ってことですが、ミルクを入れるとコクが底上げされるんで、ミルクティーのほうがおすすめです。もしストレートで味わう場合は、蜂蜜やキビ砂糖などでコクを補うのも良いかもしれません。
なお、湯量が300ccではミルクを加えると薄くなってしまうため、250ccから200cc程度で調整するのがベスト。また、時間が経ってもあまり風味が変わらないので、仕事や作業中にゆっくり楽しむのにも向いています。
夏場は甘さを調整してアイスティーとして楽しむのもいいですね。フレッシュミントを添えると、華やかさも更にアップすると思います。
まとめ
普段あまりフレーバードティーを飲まない私ですが、リントンズのジンジャースナップティーは、香りが過剰にならずとても飲みやすかったです。紅茶自体の風味は最初は少し軽めに感じられましたが、生姜の香りと合わせるならちょうどいいのかもしれません。
ただ、やはりフレーバードティーを飲み慣れていないせいか、続けて飲むのは飽きちゃいますね。
次は定番のゴールドを開けようかと思いますので、その際はまたレビューします。