1年ほど前から悩みつつ先延ばしにしていたオーブン購入を遂に決行しました。
今回はパンやケーキを作る人におすすめなオーブンを紹介します。
おすすめのオーブンレンジは『石窯ドーム』か『ビストロ』
まず結論から
オーブン機能を重視して、お菓子作り・パン作り・ローストチキンやスペアリブといったオーブン調理をがっつりやりたい人へおすすめの機種は以下2つです。
- 『東芝:石窯シリーズ』
- 『パナソニック:ビストロシリーズ』
我が家の先代オーブンは『ビストロ』
10年以上故障らしい故障もなく動いてくれましたが、先日オーブン機能を使用中に庫内で小さな火花が散っているのを発見。
急遽、買い替えとなりました。
今回購入したのは、以前のオーブン購入時にも候補に考えていた『石窯ドーム』です。
ケーキやパンを焼くことも考えているなら、『ビストロ』か『石窯ドーム』の2択で間違いないです。
今回はこの2機種に絞った理由や、他機種も含め特色をまとめました。
なぜ『ビストロ』と『石窯ドーム』なのか
オーブンレンジには3万円代の中級モデルもありますが、これはほぼ電子レンジ機能しか使用しない人用です。
もしあなたが本格的にオーブンを使って調理したい、ケーキやパンも焼いてみたいと考えるなら、2段式30Lサイズで最高温度300℃以上出せるモデルを選びましょう。
オーブン主力4社の機種としては
- 東芝:石窯ドーム
- パナソニック:ビストロ
- シャープ:ヘルシオ
- 日立:ヘルシーシェフ
こちらの高級モデルが選択肢になります。
わたしがおすすめするのは『パナソニック:ビストロ』か『東芝:石窯ドーム』です。
次に4社の特徴と『シャープ:ヘルシオ』と『日立:ヘルシーシェフ』を購入候補から外した理由をまとめました。
東芝:石窯ドーム
『石窯ドーム』の魅力はまず業界で唯一最高温度350℃が出せること。
実際に350℃を維持出来るのは5分でその後は温度が下がりますが、バケットやカンパーニュなどは最初に高温で焼くと膨らみも良くバリっと仕上ります。
また天井が丸みのあるドーム型の庫内は、加熱水蒸気の対流が良く焼きムラを防ぎます。
ハードタイプのパン、ピザを焼きたい人は『石窯ドーム』一択で良いでしょう。
ただし350℃が出せるのは上位2モデルなので、間違えないよう注意してください。
以前パン教室とケーキ教室に通っていましたが、ガスオーブンか石窯ドームを使用している先生が殆どでした。
プロの先生方が焼き上がりが違うと太鼓判を押すのが『石窯ドーム』です。
パナソニック:ビストロ
パナソニックの『ビストロ』は、オーブン・グリル・レンジと大体の事はそつなくこなす優等生なところが魅力です。
高級モデルとして欲しい機能は大体備わっていて自動メニューも故障直前まで熱ムラが少なく便利でした。
火力も温度は300℃までですが充分高く、ハードタイプでなければパンも綺麗に焼けます。
そんな優等生ビストロにも、一つだけ大きな欠点がありました。
『庫内天井がザラザラしていて、ものすごく拭き取りにくい』
庫内をさっと拭き取ろうとしたら、キッチンペーパーは破れるし、布巾だと繊維が毛羽立ってくっついてしまうんですよね。
このザラザラは『オートクリーン加工』といって、お手入れモードを使用することで油汚れを水と炭酸ガスに分解してくれるようです。
でも使用後すぐにさっと拭き取った方がすっきり綺麗になりますよね。
拭きたいのに上手く拭けなくて、非常に残念な部分でした。
機能は使いやすくて良いオーブンなんですよ。
特にグリル調理とケーキ作り両方やりたい人におすすめオーブンです。
シャープ:ヘルシオ
『ヘルシオ』はかなり独自路線のオーブンです。
他社のスチームオーブン機能の上位版で、元々は業務用のウォーターオーブン』を家庭用で唯一採用しています。
水で焼くことで栄養が逃げず減塩も出来るというヘルシー志向にぴったりなオーブン。
とても魅力的ですがデメリットも存在します。
- 本体のサイズが大きい。(高さと奥行が他社より数㎝ずつ大きい)
- 調理時間が長い(一般的なオーブンの2倍近くかかる)
- 火力が弱くケーキを焼いた場合スポンジの膨らみが弱い。
我が家は、オーブンを置く場所にゆとりがあるのでサイズは問題ではなかったですが、スペースがギリギリだと設置できない可能性があります。
調理時間に関してはそもそもウォーターオーブンは低温、低酸素調理というコンセプトなので方向性が違うんですね。
高火力で調理したい料理、特にパンは向いていません。
逆にヘルシーなオーブン料理を色々作りたいという層には非常に支持される製品です。
我が家ではケーキやパン作りを念頭に置いているので、購入候補から外しました。
日立:ヘルシーシェフ
よくも悪くも普通のオーブンレンジです。
突出した性能やウリは無く、コンパクトなわけでもない。
価格面は他社に比べお手頃なので、一般的なオーブンレンジを手軽に購入したい場合は良いです。
ケーキ作りならいけそうですが、パン作りには若干火力が弱いという口コミも幾つかありました。
価格面以外に『ヘルシーシェフ』でなければという魅力を感じなかったので購入候補から外しました。
東芝:石窯ドームを選んだ理由
「なぜ『ビストロ』と『石窯ドーム』なのか」で述べましたが
- 最高温度300℃以上
- 安定した火力で焼きムラなくパンやケーキを焼ける
この2点を問題なくクリアしているのが『ビストロ』と『石窯ドーム』でした。
そのうえでどちらを購入するか悩みましたが、やはり『ビストロ』は天井のザラザラ問題がどうしても気になっていたので、今回は『石窯ドーム』を購入する事にしました。
パン教室・ケーキ教室で実際に使用したこともあって、使いやすそうだったのも理由の一つです。
そして決め手はお値段。
『石窯ドーム』は『ビストロ』より数万円お安いんです。
同じくらいの機能なら、やっぱり価格はお安いほうがいいですよね。
東芝:石窯ドームER-XD3000が届いた
『石窯ドーム』の魅力は業界最高温度350℃まで出せること。
などと書きましたが、実際に購入したのは『ER-XD3000』
そう、最高温度300℃のモデルです。
なぜ350℃出せる上位機種『ER-XD5000』や『ER-XD7000』を購入しなかったのか。
理由は明快で、我が家ではハード系のパンを焼かないからです。
350℃が必要なのはハード系とピザくらいで、あとは全て300℃で事足ります。
料理に関しては200℃以上を滅多に使いません。
350℃を使用しなくても、最高温度は高いほうが余熱の完了時間も短くていいのですが……
350℃を出せる上位機種は『ER-XD3000』の価格の2倍近くするんです。
余熱の速さは確かに大事だけれど、2倍の金額を出してまでなら省いて良しと考えました。
今まで『ビストロ』の300℃で特に温度に困らなかったですしね。
ただし、ハードタイプのパンを焼きたい場合は350℃出せるモデルを強くおすすめします。
これは本当に焼き上がりが全然違うので。
特に発酵や成型は上手く出来たのにどうしてもクープが開かない人は、オーブンの問題なことが多々あります。
是非350℃の高火力で美味しいカンパーニュにチャレンジしてみてください。
ER-XD3000の使用感とメリット・デメリット
我が家に到着した『ER-XD3000』
見た感じはシンプルで無印とかのオーブンっぽいです。
10年前はメタリックな赤や黒でテカテカしたスポーツカーカラーが多かったんですよね。
キッチンをせっかくホワイトやナチュラルで統一しても、メタリックな家電だと浮きまくります。
パン教室の生徒さんたちの間でも大不評でした。
やっと購買層の意見が反映されるようになったのかな。
10年物の『ビストロ』と比較すると天井部の鉄板がかなり薄く感じます。
付属品の鉄板2枚と金網も薄め。
前のオーブンは分厚くてぴったり重ならなかったので、かなり省スペースになって有難い。
ただ落とした時に変形もしやすそうなので注意して扱わないとですね。
実際に使用して感じたメリット
オーブンの温度が安定していて焼きムラが少ない
旧ビストロとの比較ですが、グラタンやローストポークを作った時に確かに焼きムラが少ないです。
ケーキやパンはさすがに途中で前後を変えないといけないでしょうが、料理に関してはそのままで大丈夫そう。
私が一番重要と考えていたオーブン機能は満足がいくものでした。
庫内の掃除がらくちん
庫内はこんな感じのツルっとした素材でフラット設計。
お掃除シートが全然引っ掛からないので快適。
お手入れモード(10分)というスチームで庫内の汚れを落とす機能があるのですが、ちゃんと汚れが落ちます
庫内底に汚れを含んだ水分が溜まるので、粗熱がとれたら拭き取るだけ。
お手入れはかなり楽です。
実際に使用して感じたデメリット
・自動調理のセンサーが甘く温めすぎや温まっていない場合がある。
これは他の口コミでも書かれています。
実際に、茹で野菜の根菜モードでじゃがいもを調理してみましたがすぐに止まってしまって何度も延長することに。
旧ビストロは一回で9割柔らかくなっていたのに、石窯ドームは3割くらい。
普通にワット数と時間を指定して調理したほうが早いかもしれません。
・操作パネルの表示が数字のみで説明書を確認しないと分からない。
操作パネルの表示は、ほぼ数字の組み合わせのみです。
ビストロは自動調理のメニュー名も表示されていたので、これはちょっと不便。
オーブンボタンを5回押したらグリル機能だなんて絶対読まないと分かりません。
なぜグリルのボタンを独立させなかったのか。
茹で野菜モードのボタンは有るんですが、グリルより使用頻度高いんでしょうか?
・庫内照明が見えにくい
他機種も同じようですが、庫内灯が10年前の旧ビストロより更に見にくくなってます。
オーブンの熱に耐えられる灯りは限られているせいだと思うんですが、焼き具合を見るために何度もオーブンを開けると温度が下がってしまうので、ここはぜひ改善して欲しい部分です。
総評:『石窯ドームER-XD3000』はオーブン特化のお手頃機種
『石窯ドームER-XD3000』は自動メニューのセンサーが力不足なものの、オーブン機能をメインに考えるなら、価格も上位2機種の半額でお手頃です。
これより下の機種になると1段だったり、最高温度が250℃だったりでスペック不足を感じるでしょう。
何度も述べていますが、バケットを焼くなら350℃出せる上位機種一択です。
ハード系のパンは完璧に焼けなくていいけど、ケーキや食パンなど焼けるオーブンを手頃な価格で入手したいなら『石窯ドームER-XD3000』は選択肢に入れてOK。
ハード系はほどほど、自動メニューを積極的に利用したい場合は『パナソニック:ビストロ』というのが私の結論です。
オーブンの買い替えに最適なのはいつ?
新型オーブンの販売時期はだいたい6~9月です。
新機種は販売して半年ほどたつと価格がぐっと安くなるので11月~12月が買い替えに最適です。
それ以降は人気機種が品薄になって元の価格に戻ったりしてしますので、価格ドットコムの価格推移グラフを参考にして購入しましょう。
またオーブンレンジは毎年必ず新機種が発売されるわけではありません。
一部の機種のみ新しくなる場合も多いので、公式サイトで確認してください。
いずれにせよ我が家のように火花が出てからだと価格に関係なく慌てて購入する事になります。
できれば8年を過ぎたら買い替えを視野に入れて情報収集しておくことをおすすめします。
余談:古いオーブンを電気屋が引き取ってくれない?!一番家計に優しい処分法はコレ
最後に今までお世話になったオーブンの処分方法です。
以前オーブンを購入したときは、古いオーブンは新しいオーブンの納品時に電気屋さんが引き取ってくれました。
今回も同じように引き取ってもらうつもりだったのですが、いざ新しいオーブンを購入するぞという段階で、ヨドバシカメラ・ビッグカメラなど大手家電量販店が今は納品と同時の引き取りサービスを行っていない事を知りました。
その代わり現在は各HPで小型家電リサイクルチケットを購入し、自分で梱包して郵送するサービスのようです。
主な処分方法はこんな感じ。
費用 | メリット | デメリット | |
ヨドバシ | 2,200円 | ・自宅に引き取りに来てくれる ・サイズ上限3辺合計240㎝30㎏以下)以内ならほかの小型家電リサイクル品を混ぜても良い | ・自分でダンボールを用意し梱包しなければならない |
ビッグカメラ | 2,200円 | ・自宅に引き取りに来てくれる ・サイズ上限3辺合計240㎝30㎏以下)以内ならほかの小型家電リサイクル品を混ぜても良い | ・自分でダンボールを用意し梱包しなければならない |
不用品回収サービス | 5,000円~ | ・自宅に引き取りに来てくれる | ・ほかに比べ費用が高額になりやすい ・悪質業者にあたる場合が有る |
粗大ごみ収集 おススメ | 800円~1,000円 | ・最も処分費用が安く済む ・市町村の公的サービスなので安心 | ゴミ集積所まで運ばなければならない |
店頭に持ち込めば無料で処分してくれる店舗もありますが、我が家は車を所有していないので省いています。
郵送での処分は大型オーブンがすっぽり入るような大きいダンボールを入手するのが非常に大変そうです。
アマゾンでそのサイズのダンボールを購入しようとすると1,000円くらいかかります。
これは費用面でもきついですよね。
そこで我が家がとった方法は『粗大ごみ収集』です。
粗大ごみに出してしまえば他サービスの半額以下で処分できます。
幸い住んでいるマンションにエレベーターがあり、大家さんが台車を貸してくださったので集積所まで大きな苦労をせずスムーズに運べました。
ただし大型オーブンは最低でも20㎏でとても重いので、集積所が遠かったりエレベーターが無い場合は他サービスの利用を検討したほうがいいかもしれません。
くれぐれも各家庭に合わせて無理のない範囲で処分してください。