エリックサウス「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」で作ってみた

以前、南インド料理専門店エリックサウスとセブンイレブンのコラボ商品がとても美味しくてレビューを書きました。

その後、本屋でエリックサウスのシェフ稲田俊輔氏のレシピ本を発見したのでいそいそ購入してきました。

さっそくいくつか作ってみましたので、本の感想も併せて紹介します。

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「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」のおすすめポイント

料理の手順が確認しやすい

購入したのはこちら、「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」です。

立ち寄った本屋にあったのがこれだけだったという。

ネットで購入しても良かったんですが、レシピ本は出来るだけ本屋で現物を確認するようにしています。

というのも、サンプルで見られない部分のメニューがややこしい作り方だったり、本の最初や最後に基本の作り方が書いてあって料理しながらページをめくらないといけないレシピ本って(特にパンやお菓子で)結構多いのです。

料理中に本を触るのって嫌ですよね、汚しそうだし。そういうレシピ本は、だんだん面倒で使わなくなるんです。

その点、この本はその料理のページで基本的に完結しており、使い勝手がいいのです。

全ての分量がg(グラム)で表記されている。

もう一つ素晴らしいと思ったのが、全ての分量がg(グラム)で書かれていること。

計量スプーンとか計量カップを一切使わなくて良いから、洗い物が減ります。これは非常に大事です。

ひどいレシピ本だと「バター大さじ1」なんて書いてあって、思わず本を投げ捨てたくなります。(本が可哀そうなのでしませんが)

大さじ1のバターって何?溶かしバターを作って測るの?じゃあ大さじ1の溶かしバターを作るにはそもそもバターが何g必要なの?とキッチンで困惑することになります。

固まりの材料を大さじで測らせようとするレシピ本は地雷です。絶対買ってはいけません。ストレスすぎて料理が嫌になるので、必ずチェックしましょう。

画期的!材料を直接フライパンに放り込んでいく調理法で洗い物が減る

「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」というタイトル通り、この本の調理法は徹底的にシンプルです。

  1. デジタルスケールにフライパンや鍋を乗せて材料を直接放り込む(一部後から入れる材料有り)
  2. フライパンの中でよく混ぜて中火にかける
  3. 10分くらい煮詰めて完成

ボウルで混ぜて、材料を炒めて、一旦別皿にあけ、フライパンを洗ってまた別の材料を炒めて…などという手間がありません。

当然、カレーレシピでよく目にする「玉ねぎを飴色になるまで炒める」も無し。

塩コショウで味を調節して~なんていう曖昧なのも基本無し。塩も胡椒などのスパイスも最初に入れます(味見して薄ければ好みで足しますが)

調理の洗い物が、フライパン・レードルで済んでしまう。ボウルやパッドなどの細々したものが基本必要無し。

インスタントラーメンを鍋で作って丼を洗うのが嫌でそのまま食べたい人なら、この有難さが分かってもらえると思います。

出来上がりの重量が書かれているからレシピの味を誰でも再現できる!

この本には煮込む必要があるカレーは全て出来上がりの重量が明記されてます。

他のレシピ本で見た事がないんですが、これ非常に便利です。

よくあるレシピの表現に「とろみがつくまで煮詰めて」というがありますが、とろみなんて曖昧な目安では万人が同じものを作れません。

シチューやカレーって煮詰め具合でまったく別物になっちゃうでしょ。

それが出来上がり重量がはっきりしていることで、レシピの味の再現が容易に出来るようになります。

料理初心者向きのレシピ本すべてに「出来上がり重量」を書いて欲しいくらい素晴らしい。

レンチンレシピから少し手の込んだメニューまで盛りだくさん

この本ではエリックサウスの看板メニューともいえるビリヤニも(たぶん簡易版ですが)載っています。

カレー同様に手順は簡潔で、耐熱容器に材料を全て入れレンチンするだけです。

バスマティライスを買いにいけてなくてまだ作っていませんが、非常に簡単そうですしチャレンジしようと思っています。

もう少し手順の増える本格的なレシピや副菜メニューも載っていて、お店で出てくるあの料理はこんな感じに作るのかと読んでいて非常に面白かったです。

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実際に作ってみたカレー

本を読みながら実際に幾つか作ってみました。

こちらは「冷蔵庫一層ココナッツカレー」。

名前どおり冷蔵庫の残り物をなんでも入れて作るカレーです。

半端に残っていた鶏肉・ナス・トマト・玉ねぎ・ピーマンで作ってみました。

食べてみるとココナッツミルクが入っているからかタイのイエローカレーに少し似ています。

味付けは塩だけなのにコクがあって美味しい。

お肉はさつま揚げとかハムでも良いそうで、使い勝手の良いレシピです。

今度ちくわとかで作ってみようかな。

こちらは食べてみたかった「スパムエッグブルジ」。

とろんとした卵にスパムと香菜がとっても合います。もう少し卵を増やしてもいいかもしれません。

とてもご飯に合うから丼にしちゃうのもありですね。

両方とも普通の日本米で食べましたがしっかりお米に合うカレーで美味しかったです。

こちらは万能マリネベース。

「スパムエッグブルジ」で余った香菜を使ってしまおうと作りました。

レモンとお酢がたっぷりで、お魚にすごく合いそう。

漬けた当日よりも2日程度たったほうがまろやかで、香菜が少し苦手な人も食べやすいかな。

甘辛く焼いたお肉とマリネベースをパンに挟んだら簡単バインミーサンドっぽくなりそうです。

他には一番最初に載っている「世界一簡単なチキンカレー」と「魔性のレモンバターチキンマサラ」も作りました。(写真撮り忘れ)

「世界一簡単なチキンカレー」はさらっとして非常に食べやすく、アレンジのしやすいレシピ。

「魔性のレモンバターチキンマサラ」は真冬に作ったせいか温度が下がってバターが少し固まってしまいました。

もうちょっとだけバターを減らすか、温かい季節に作るのが良さそうです。

味はとっても美味しかったですよ。ご飯よりどちらかといえばカンパーニュとかハード系のパンのほうが合いそうかな。

あとは「タンドリー風チキンティッカ」も現在仕込み中なので食べるのが楽しみです。

まとめ:「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」は気軽に作れる南インド料理入門書

「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」は本のタイトルどおり本格的な味わいなのにものすごく簡単に作れるレシピがいっぱい。

初めての南インド料理本にぴったりの、味の再現がしっかりできる実用的な一冊で、とてもおすすめです。

実は稲田俊輔氏のレシピ本で「南インド料理店総料理長が教える だいたい15分! 本格インドカレー」も良さそうだったんですが、あちらは鯖缶を使ったメニューが多め。

わたしは缶詰の魚を食べると蕁麻疹が出てしまうことがよくあるので今回は避けました。

手順的には似ていますので、メニューでどちらの本にするか決めていいかも。

「ミニマル料理: 最小限の材料で最大のおいしさを手に入れる現代のレシピ85」という本も非常に気になっているので近々購入するかもです。

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