我が家では、家での焼肉はホットプレートを使用しています。
しかし、どうも肉の焼き加減が難しいなと感じていました。具体的に言うと、表面に焼き色を付けると中がウェルダン気味で焼きすぎになり、中をミディアムに保つと表面の焼きが足りません。
焼肉は断然レア派で、表面を強くさっと炙って食べたいわたしは、そこが非常に不満でした。
そこで、思い切ってイワタニ焼肉プレートを購入してみましたのでレビューします。
※イワタニ焼肉プレートはイワタニのカセットコンロ用です。他メーカーの場合、型が合わない可能性がありますので注意してください。
ホットプレートで焼肉が上手くいかない理由
ホットプレートは電熱線を電気で加熱させてプレートを温めます。
説明書を読むと使い始めの余熱時間に5分ほどかかります。ガスコンロでフッ素加工のフライパンを加熱する時間は1分もあれば十分ですから、ガス火と比較して加熱にとても時間がかかるのが分かります。
そのため冷たいお肉をプレートに置いてプレートの温度が下がったあと、再び焼肉に適した温度まで温まるのに時間がかかります。
その結果、焼肉には適さない低い温度で蒸し焼きになってしまうのです。
逆にチーズタッカルビなど蒸し焼きメニューには非常に使いやすいです。
イワタニ焼肉プレートを購入してみた
セット内容

こちらが届いたイワタニ焼肉プレート(L)
我が家は2人でSサイズと悩みましたが、焼き野菜をたくさん並べたいのでLサイズを購入しました。
実際に使用してLサイズを持て余すことはありませんでしたから、肉だけを焼く場合や1人暮らし以外ならLサイズをおすすめします。
箱を持ち上げるとものすごく軽い。ホットプレートのプレートと比べて段違いに軽いです。
重量が軽いほど洗う時楽なのでこれはとっても助かります。ただこんなに軽くて熱伝導は大丈夫かな?と不安になりましたが、よく考えれば軽量フライパンと同じようなもので、実際の使用感も火力は十分でした。

中にはプレート・下部の水受け皿、プレートに引っかけて持ち上げる用の金具のみ。

焼肉を焼くプレート部は表面のみフッ素加工されていて、裏面はそのままアルミのみです。アルミは塩分や酸にとても弱いので、使い終わったら早めに洗いましょう。
ジンギスカン鍋ほどでは無いですが、中央がやや高く傾斜がついています。

中央から周囲へ放射線状に浅い溝があって、傾斜で肉の油が流れるようです。
流れた油は水受け皿へ落ちるのでカセットコンロはもちろん汚しません。(油はねはありますが)

水受け部はスチールにフッ素加工されたもの。表面がツルっとして非常に洗いやすそう。
ただ水を入れる部分が思ったより浅いです。

水を入れた状態でキッチンから運ぶと絶対零れてしまいそう!やむなくテーブルのカセットコンロにセットしたあとで別容器に水を汲んできて注ぎました。
使用後も思ったより水が蒸発しなかったので、水の入れすぎに注意しましょう。(説明書によると窪みの2/3くらいまで入れるのが適量だそうです)
焼いてみた感想
いざ焼肉を開始すると、びっくりするくらい火力が高い!
フッ素加工のフライパン同様に強火は厳禁で、中火以下での使用が推奨されてますが、火力は十分すぎるほど。うっかりしたら焦げるくらい。
ホットプレートは、お肉の焼けるジュウジュウという音がほとんどしないのに、焼肉プレートはちゃんと音がします。しかも、お肉を置いて10秒くらいでひっくり返しても焼き目がしっかり付いてる!

慌てて火を少し弱めました。
裏面もさっと炙って食べると、表面がしっかり焼けて中は温かなミディアムレア。理想な的焼き上がりです!焼肉は断然レア派のわたしも納得の美味しさ!!
ちなみに我が家の焼肉番長のおすすめは、お肉を中央に置いて、周囲に野菜を敷き詰め、美味しい肉の油で野菜を焼くジンギスカンのようなスタイルです。

焼肉プレートは、肉だけじゃなく野菜も予想以上に美味しく焼けました。かぼちゃを生から焼いてもジューシーでホクホクです。
しかも焼けるのが早いから、ホットプレートにありがちな野菜の干からびがありません。
総じてホットプレートにない、お店で食べる焼肉に近いクオリティで焼けるため(炭焼きとかは除いて)焼肉プレートの価格もお手頃だし購入して損は無い商品でした。
メンテナンスも非常に手軽

焼肉を終えたプレートはこのような感じ。イワタニ焼肉プレートはフッ素加工されていて非常にこびり付きにくいです。
通常のスポンジに中性洗剤をつけて洗えばするっと汚れが落ちました。
ホットプレートより軽量なのもあって洗うのが楽!これはかなりありがたい。

野菜で油を受け止めていたのもあって、水受け皿もあまり汚れていません。
こちらも普通の洗い物と同じ要領でささっと洗って終了。
そういえばホットプレートはプレートが分厚いから冷めるまで少し時間がかかりますが、焼肉プレートは火を止めればすぐ冷えて触れるようになりますから洗い物が一気に終わるのも助かりました。
ホットプレートに比べて煙や匂いはどうか
我が家の使用方法だと、煙は殆ど出ませんでした。
ただ匂いはホットプレートと同様に残ります。これは床やテーブルをしっかり拭くまで取れません。
油とびはホットプレートよりやや多く感じたので最初から新聞紙などを床にひいたほうが良さそうです。
また、高温であるほど油とびしますから、やや弱めの火加減にすればかなり違うように感じました。弱めの火加減でもホットプレートより火力が高く焼肉には十分ですし、次回はもう少し火を弱めようと思っています。
ちなみに我が家では一通り床を手拭きしたあと、ロボット掃除機『Eufy X10 Pro Omni』で水量多めの水拭きをして匂いがほぼしなくなりました。
しっかりとした水拭きは、やっぱりロボット掃除機が便利だなとしみじみ感じています。
鉄製の焼肉プレートは必要か
今回焼肉プレートを購入するにあたって、悩んだのはその材質。フッ素加工のものにするか、鉄製にするかです。
でもこれはあっさりフッ素加工のものに決めてしまいました。
両者の違いは以下のとおり。
フッ素加工 | 鉄製 | |
火の強さ | 中火以下で使用 | 強火OK |
こげつきやすさ | 焦げにくい 焦げてもスポンジでさっと落ちる | 油をしっかり馴染ませないと焦げやすい |
重量 | 非常に軽い | 重い |
メンテナンス性 | 食器と同じように洗うだけで手軽 | 洗剤をつけて洗えない 洗ったあと完全に乾かさないと錆びの原因になる 収納時に油を塗る必要が有る |
主な長所 | 手軽にガス火の焼肉が楽しめる メンテナンスの手軽さ 価格が安い | お店と同等の本格的な焼肉が楽しめる ほぼ一生もので買い替えが不要 |
主な短所 | フッ素加工が経年で劣化し買い替えが必要 鉄製ほどの強火には出来ない | 鉄製ゆえの手入れが必要でメンテナンスに手間がかかる 使用頻度が低いと錆びやすい 価格が高い |
ご覧になって分かる通り、鉄製プレートはやはり手間がかなりかかります。
すでに鉄製フライパンを使用していて、手入れが苦でない人はぜひ鉄製を、出来るだけ気軽に楽しみたいならフッ素加工をおすすめします。
まとめ
イワタニ焼肉プレートを購入前は、テフロン加工のプレートってどうなのかなと正直不安でした。
しかし、お肉も野菜も予想以上に美味しく焼けて大満足です。
テフロン加工の焼肉プレートは価格もお手頃ですから、ホットプレートの焼肉に満足出来ないかたは是非お試しください。